エンジンハンチングの問題解決のため最後の思い当たるところを点検修理した。排気量277ccの自然吸気OHVエンジンなのでわかりやすい構成だが、なかなか原因には行きつかない。
今までの作業では
- 吸気系:エアクリーナーの清掃。ブローバイガスの影響による汚れはあまりなかった。また、エアクリーナー無しでもエンジン作動させてみた。(▶︎原因ではない)
- 燃料系1:キャブレターの分解清掃。使用ガソリンのゴミなどを考えきれいに掃除。ベンチュリやニードルつまりなどは無くなったと思われる。フロートも機能している。(▶︎原因ではない)
- 点火系:同一規格のスパークプラグ新品に交換(10年目にして、この際念の為)(▶︎原因ではない)
- 機械系:スロットルがレバーからキャブレター開度調整までの間はダブルリンクになっておりガタ詰のテンションスプリングは機能していること確認。(繊細なメカと再確認)(▶︎原因ではない)
この段階でエンジン始動すると、
チョーク作動時には安定運転(ハンチング無し)。言い換えると空気量を絞ってやると平常運転状態になる。チョークを戻すとハンチング状態になる。
ということは、空気量に見合う必要な燃料が確保できないのでは?との疑い。
- 燃料系2:燃料(開閉)バルブは正常作動。燃料タンクから流下式の燃料ホースを点検したところ、曲がり部分で断面積が極端に小さくなっているところ発見。継時劣化でゴムの弾性が無くなってきておりつぶれている。
それでは・・と、同一規格の燃料ホースをホームセンターで買い求め、交換作業。ただし正規の加硫成型ホースでないのでR部分があるため経路を長くした。そのため結束バンドで固定したりして干渉対策をおこなった。
再組立してエンジン始動させたところ、・・・・平常運転に。
さっそく薪割り待ちの玉切り木を全部割ってみた。変調は見られず。
これでこれからの作業シーズンに活躍できる状態となった!!
直接原因の対策にかかった費用、部品代(ホース+念の為のクランプ2個)は384円、修理作業代はプライスレスのゼロ円。