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やっぱり自分達で作らなくちゃということで、カヌー工房に弟子入りして技を習得し、比企自然学校内に工房を立ち上げました。
ストリッププランキング(細板を貼り合わせて船体を作る)工法で地元西川杉を使っての地産地消!!
それに、口伝のような形で現物踏襲なので図面を起こし、工程表もつくり、肝をマニュアル化しています。残念ながら新デザインの開発能力と開発設備はありませんので、ほぼ同じものの改善レベルの手作り量産スタイル。制作工具・機械はそろっています。
今では比企自然学校で行うカヌーイベントはすべて自前の手作りカナディアンカヌーとなりました。
それと難題が一つ、保管場所が足りなくなってきた。
最新情報
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カナディアンカヌー制作工程
比企自然学校カヌー工房では22の工程で作っています。その紹介です!
工程01:モールドの制作
モールド(型板)15枚を切り出す。
工程02:ストロングバックの制作・水平面校正
モールドを固定するストロングバック(台)を作る。糸を張って水平面校正し、中央線を引く。そしていよいよモールド固定位置などけがく。
工程03:モールドの組立、校正
ストロングバックにモールドを仮固定し、モールド頂部の中心点が直線上の正しい位置になるように校正し、固定する。
工程04:ストリップ材の切り出し
まず上下面が接着面になるので板材時点で両面かんながけ、それをストリップ材断面寸法に細断していく。きれいな柾目のストリップ板となっていく。
工程05:バウ、スターンのステム制作・取付
ストリップ材を曲げて型に合わせ接着積層しバウとスターンのステムを作る。
工程06:プランキング1(垂直面)
いよいよ目に見えるカヌー船体づくり。まずは基準の位置に仮釘でプランキング。あとはひたすら繰り返し作業。
工程07:プランキング2(湾曲面)
一番難しい工程。船底につながる部分は曲げとひねりを一枚のストリップ材に加えて固定することになる。
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浸漬枡:長尺のストリップ材を水に漬けて柔軟性を出す。
工程08:プランキング3(底面)
工程07でフットボールラインになったところで「底板」張りが始まる。 このころになると船体全体デザインが見えるのと、柾目の白木の美しさに見入ってしまう。
工程09:釘抜き、外面研磨
仮釘を抜き、ベルトサンダーで曲面を研磨する。
工程10:外面グラスファイバー含浸
グラスファイバーを局面に合わせておき、ローラーで不飽和ポリエステル樹脂を含浸し、固定していく。
工程11:モールド外し
不飽和ポリエステル樹脂が固まったら、船体の中に潜ってモールドを外す。そして船体を反転させる。
工程12:バウ・スターンせり上がり面加工と内面研磨
カナディアン独特のデッキのある基本形状を切り出す。そのあと、内面を研削する。
工程13:内面グラスファイバー含浸
きれいに密着させるのが難しい作業。慎重に無理なく素早く済ませる。
工程14:全周ガンネル制作
船体の補強部分であるガンネルを作る。ありったけのCクランプが総動員。
工程15:スウォート制作
船体中央の重要な構造材「スウォート」を(制作者の特権として自分の体型に合わせ)デザインし、切り出しガンネルに組み付ける。
工程16:デッキ制作
バウとスターンのデッキをつくり船体に取り付ける。
工程17:ガンネル、スォート、デッキ塗装
デッキ、ガンネルを研磨して塗装仕上げ。
工程18:船体塗装
船体が完成したので内面、外面の仕上げ塗装をおこなう。
工程19:艤装/シート制作
フレームをつくり、トリマーでRをつけて、テープを編んでいく。
工程20:艤装/ シート取り付け
船体のカーブに合わせてフレームを整形し固定する。
工程21:艤装/ アイプレート、舳プロテクター取り付け
纜(ともづな)を舫(もや)うアイプレートを両端のデッキに設置する。
工程22:パドルづくり
ブレードとシャフト、グリップの部材を接着し成形。ウレタン塗装仕上げ。
完成
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