おとなの自由研究「清温育」
今度の拠点には立派な越屋根(こしやね)がついている。蚕室の上に換気・排気用として養蚕をしていたときには必須構造のようだったので、知らべてみた。夏休みの自由研究にあやかって研究発表!

2階蚕室から見上げると紐で引っ張って開閉できる窓がある。外側上に開く排気用だ。

この手の総本山である世界遺産登録の「高山社跡」に行ってレクチャーを受けてきた。残念ながら蚕室のある建物は解体修理中。ペーパークラフトをもらってきたので組み立て「自由研究」発表!。高山社の蚕室は3部屋に分かれてきめ細かく管理していたので越屋根が3つ鎮座している。ここはだいたい高山社と同じ大きさの蚕室で一室、越屋根ひとつ。
日本の近代化を支えた日本の輸出品目ナンバーワン75年間。2024年の日本の絹生産量は生糸7トン(日本の消費量の1%)とのことで、養蚕業はいまや消滅の危機にある。労働集約型産業では人件費が圧倒的な要因。国際競争力から時給500円以下にならないとビジネスとしては成り立たないとの試算。このままでは伝統的神事などが残るのみだろう。